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研究発表 2007/09/09

日本機械学会創立110周年記念2007年度年次大会に参加し、研究成果の発表を行いました。

テーマ:「双ロール鋳造によるマグネシウム合金薄板の開発」
開催日
2007年9月9日(日)~12日(水)
開催場所
関西大学千里山キャンパス
主催
(社)日本機械学会
発表者
マグネシウム部 大野 大
研究成果を発表する マグネシウム担当大野(中央)
当社は、機械学会のなかの技術開発レポートにおいて、これまでおこなってきた研究開発の成果の報告を行いました。発表会場では大学の先生や自動車メーカー、同業社の方など多くの方(約30名)に当社の発表を聞いて頂くことができました。また、会場には当社が製造したマグネシウムの板(材質AZ61、サイズt0.6×W400×L1200、t1.5×W400×L1200)を持参して実物を参加者の方々に実際に見ていただきました。多くの方は大きいマグネシウムの板は珍しいらしくとても興味深くご覧になっていました。
 
当社はタイトルにあるように2002年よりマグネシウム合金の薄板製造法についての研究をおこなってきた結果、双ロール鋳造法をマグネシウムに適合するように改良をおこない従来よりも10倍以上の速度で薄板を製造できる設備を開発しました。さらに、これまでは鋳造が難しかったアルミ含有量の多い合金を使用することで耐食性についても解決しました。アルミ含有量が増えると加工性が悪くなってしまう合金の特性がありましたが組織レベルでの品質コントロールをおこなうことでアルミ含有量の少ない合金と同様の加工性を実現しました。そこで、2007年に量産設備を導入し、今年末からは量産体制に入る予定で現在、その研究開発を行なっています。
 
今回学会に参加したことで多くの方々に権田金属工業のことを知って頂けて良かったと思います。また、マグネシウムに対する関心の高さを実際に感じることができ、いち早く量産が軌道に乗るように、これまで以上にがんばらなければいけないと感じました。
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