本文へ移動

研究発表 2005/02/10

全国マグネシウムシンポジウムin新潟県央に参加し、展示を行いました。

テーマ:「マグネシウム合金圧延板材の開発・製造」
開催日
2005年2月9日(水)・10日(木)
開催場所
(講演会)三条・燕地域リサーチコア/(展示会)三条・燕地域メッセピア
来場者数
2840名(事務局発表)うち当社ブース200余名
主催
(財)新潟県県央地域地場産業振興センター
全国マグネシウムシンポジウムin新潟県央では、マグネシウムに携わる全国の学術並びに産業関係者が集うなか、最先端のマグネシウム合金の製品開発の現状と加工製品化事例の発表やパネルディスカッションが行われました。
当社は、マグネシウム合金の薄板の研究開発について、各種鋳造板、圧延板、研磨板のサンプルや深絞り試験品、双ロール鋳造法の説明VTRなどを展示し、紹介致しました。
 
[双ロール鋳造法とは]
下図に示すようにマグネシウム合金の溶湯を、水平ロール間に流し込み瞬時に凝固させ、薄板を高速で引き出す方法で、その速度は100m/分以上の速度でも鋳造が可能です。マグネシウム合金のほか、アルミ合金の鋳造にも応用できます。
 
[本工法の特徴]
急速冷却により、等軸の細かい結晶粒径の鋳造板を作ることができます。そのため各種材質の圧延が可能で、また鋳造板から直接型鍛造により「ものづくり」も可能です。
高速鋳造のため生産性が高く、圧延工程との能力バランスがとり易くなります。
薄板鋳造ができるため、圧延の仕事量が軽減でき、圧延の工程省略が図れます。
双ロール鋳造法
 
[各種材質の板材]
試作した板材は、展伸材とダイカスト材の鋳造板と圧延板です。類似材質の製造も可能です。
 
[板材の寸法]
鋳造板 板厚 2~6mm、板幅300mm
圧延板 板厚 MIN 0.5mm,板幅300mm
 
→ 量産機械設置後は、板幅600mmのコイル生産の計画です。
展伸材AZ21
展伸材AZ31
展伸材AZ28
ダイガスト材AZ91
ダイカスト材AM50
ダイカスト材AM60
圧延板からの深絞り成形の例・・・AZ31と同様、各資材についても深絞り成形が可能です。
鋳造板からの直接型鍛造の例・・・鋳造板からの直接の型打ち鍛造が可能です。下図はAM60、6mm厚の鋳造板を用いて試作したものですが良好なボス形状が得られています。この方法は素材の大幅な工程省略が図れ、新規用途開発の目玉と考えられています。
TOPへ戻る